浪人奉行 六ノ巻
麹町の飯屋「いろは屋」で常連客に大将と慕われる主、八雲兼四郎。だが、板場に立つのは仮の姿ー兼四郎には町方の手の届かぬ悪を闇に葬る“浪人奉行”の裏の顔があった。桜の蕾も膨らみかけた春先、江戸郊外の中野宿で米問屋一家と奉公人が皆殺しされる惨事が勃発。盟友、橘官兵衞らと成敗に向かった兼四郎だったが、下手人として浮上した型破りの浪人集団に翻弄される。外道に地獄を!民に光を!!大反響シリーズ、堂々の第六弾!!
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哀しい過去を断ち切るべく、封印していた剣を再び握った八雲兼四郎。表の顔は干物とめし、酒しか出さぬ店「いろは屋」若大将、裏の顔は許せぬ外道を冥土に送る浪人奉行として生きる兼四郎に不穏な噂がもたらされる。反物を積んだ舟が江戸の手前で次々と消え、荷だけが市中で闇商いされているというのだ。悪の匂いを嗅ぎつけた兼四郎は盟友、橘官兵衛らと行徳に乗り込むも、待ち受けていたのは最凶の賊徒だった。大反響の剣戟シリーズ、堂々の第二弾! 2017/07/13 発売
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町方の手の届かぬところで暴れる外道を剛剣で葬る浪人奉行ーその正体は麹町の片隅で干物とめし、酒しか出さぬ店の主、八雲兼四郎であることに常連客は誰一人気付いていない。折しも目黒界隈の商家が立て続けに襲われる凶事が発生。しかも押し込み前には決まって、娘や嫁が行方知れずになっているという。泣き寝入りも同然の惨状を耳にした兼四郎は賊成敗へと乗り込んでいく。大反響シリーズ、堂々の第五弾! 2018/10/11 発売