魔幻牛王伝(1)
影地球、東洋暦12世紀。ピョウー族とハラー族は永遠のライバルとして天下の実権をめぐり血で血を洗う戦いを展開していた。しかし、その裏には、影地球を魔空界のものにせんとする妖魔たちの陰謀が渦巻いていた。血気盛んなサムライ少年ウシワカは打倒、ピョウー族にもえるが、少しずつその背後に隠れた、虚眼憎正をはじめとする巨大な邪悪の力に気づき始める。勇気りんりん、無鉄砲で、女にコにはからきし弱いウシワカは、海乃善尼の指示で兄のイマワカ、オトワカと出会うために旅立つが、行く手には無数の妖魔が待ちうけているのだ。
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ヘアンを目指して旅を続けるヨシツネ一行は、途中、生き別れていたヨシツネの兄、ヨリトモと出会う。ヨリトモはヘアンへの侵攻を狙う復興ハラー族の大将となっていた。再会を祝すヨシツネとヨリトモ。しかし、一刻も早くヘアンへと血気にはやるヨシツネを、ヨリトモはおさえる。“我等はハラの直系。むざむざ命を落としてはならぬ”。ヨリトモは、一の腹心カーツ・ヨシナカをすでにヘアンへ派遣していたのだ。が、都より届いたのは、“ヨシナカ乱心”の知らせ。ヨシツネは兄ヨリトモをなだめ、ヘアンへ向かう。ものすごい邪気にあふれるヘアンの空は、紫色に染まっていた…。 1989/10/01 発売