小説むすび | 薫の君によろしく!

薫の君によろしく!

薫の君によろしく!

あたし、清原リサ。あたしとクラスメートの敦は、きょうも楽器の練習に大ハッスル。というもの、3ケ月後の卒業パーティーで、オリジナル曲を演奏することになってるからなんだ。その時、ガターンッ、何かが倒れる音が。現場には古ぼけた姿見。そこに彫られた呪文を唱えたとたん、あたしたち、鏡の向こう側へ入りこんじゃったの。目の前に登場したのは、なんと十二単衣姿のお姫サマ、沙理。あたしはウリ二つの彼女の身がわりとして、花薫る平安朝にタイムトリップするはめになってしまって…。

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