エデンを遠く離れて(3)
わがままで何様でけだものみたいな人でなし…七つも年上の、しかも男の教師である芹沢をオモチャにしている、とんでもない男、加藤…。だが、その指先は驚くほどの繊細さで芹沢の快感を目覚めさせていく…。抵抗むなしく加藤に好き放題されている芹沢だったが…ある日、さらに驚くべき転校生を迎える。日焼けしたワイルドな長身、端正な顔立ちに長めの茶髪がよく似合う、アメリカ帰りのその青年は、なんと理事長の息子で元優等生の氷山三紀彦だった。まさに虎とライオン、二人の不良の狭間で芹沢は…。
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白樺林の奥、広大な敷地に建つ由緒ある全寮制の男子校-私立天王寺学院。厳かな雰囲気漂う礼拝堂、すべてをとりしきる軍隊なみの寮会…世俗から隔絶されたようなこの学校に、ある日、とんでもない転校生が現れた。それが加藤雅臣-すらりとした長身、切れ長の鋭い目、そして端正な顔立ちとは裏腹のルーズな服装。非常識で傲慢で傍若無人で、二言めには「うるせえっ犯すぞ」-憐れ、その欲望の対象となった新任教師、芹沢…。 1995/07/25 発売