パワ-ミッション1999(2)
ロシア極東地域で発生したクーデターを逃れ、ウラジオストクを20隻ほどの艦隊が脱出した。日本海に出た艦隊は針路を南に転じ、日本の領海をめざす。日本政府は負傷者を乗せた艦の受け入れを認めたが、新潟西港に接岸した駆逐艦の主砲が、突然回転を始め、埠頭に停泊していた巡視船をとらえる。発射の瞬間をテレビが放送し、およそ1200万人が、事件の開幕を目撃した。ロシア艦の甲板に続々と現われた武装兵士は上陸を開始し、機動隊員を一瞬にして掃討した。さらには、新潟県庁・県警本部、新潟空港の乗っとりに成功。事態を目のあたりにした政府は、ついに自衛隊に対し防衛出動を命じた。悪天候の中、空中機動団は戦場という未知の世界へ向けて飛び立つ。その頃、夕闇迫る原子力発電所近くに、一人の男の影があった…。豪雪におおわれた新潟を舞台に緊迫の攻防を描く、シリーズ第2巻。
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1998年12月、大統領府へ向けモスクワの町中をリムジンが走り抜ける。国家情報相から大統領に、ロシア極東地域でのクーデターが報告された…。年が明けた、1月9日の日本。北関東地方は断続的に襲ってきた寒波によって山間部は積雪が徐々に増えつつあった。夜明け前の赤城山の北面道路の駐車場に、一機のヘリコプターが舞い降りた。それは陸上自衛隊の縮小改編にともなって結成された第一空中機動団に配備された新型機AH-3Fの訓練飛行だった。その頃、ウラジオストクでは反政府軍の反乱を逃れた巡洋艦・駆逐艦・強襲揚陸艦など20隻ほどの艦隊が流氷に閉ざされた港を脱出。日本海を南下し、日本政府に対し、救援を要請した艦隊は、平和という長い眠りにつく日本を無理やり覚ますべく新潟港を目指す…。 1995/11/15 発売
ロシア極東地区で発生したクーデターを逃れ、ウラジオストクを脱出した20隻ほどの艦隊が日本の領海をめざした。政府は負傷者を乗せた艦の受け入れを認めたが、新潟西港に接岸した駆逐艦は主砲を回転させ、日本の巡視船をとらえた。上陸を開始したロシア兵は機動隊を掃討、さらに新潟県庁・県警本部・新潟空港を乗っとり、数多くの人間を人質にとった。政府は自衛隊三軍に対して防衛出動を命じ、陸上自衛隊の縮小改編にともなって結成された第一空中機動団が戦場に向け飛び立つ。双方が実戦に突入した頃、柏崎刈羽原発をロシアのヘリが襲い、プルトニウムの奪取に成功。待ち受けていた潜水艦に移され、日本海のいずこへと消えていった。一方、首相官邸では総理が服毒自殺をはかり、政府は責任者不在となり、混迷の度を増していた…。大好評の軍事シミュレーション、いよいよ完結。 1996/04/15 発売