小説むすび | 夜来の雨

夜来の雨

夜来の雨

駿河真壁藩の藩主とお世継ぎの鶴丸が、不慮の災いによって相次いで世を去った。藩主の座は、残された唯一の血筋である側室お万の方の一子、主水介のものと思われたが、土壇場でもう一人の藩主の血を引く存在が明らかにされた。本書にある紫道場の食客、三木兵庫が面倒を見ている新之助がそのお世継ぎである。やむなくお家騒動に巻き込まれた兵庫は、武士の矜持を胸に権謀術数渦巻く駿河の地へと旅立つ。

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