小説むすび | 大名もどり

大名もどり

大名もどり

本所の一膳飯屋「井筒」の看板娘お蔦は、鬼平も一目おいた名親分の忘れ形見。顔は悪いが、情の厚い御用聞き「不動の井蔵」に溺愛されて育った。定廻り同心、遊佐清之介の屋敷で武家奉公することになったお蔦。清之介の母の厳しいしつけに半べそであった。そんなおり、清之介宅に現れた記憶のない女。謎の女性の哀しい過去を綴った一篇、母を知らぬ小盗の親孝行を描いた中篇、勘違いで巻き込まれた剣難の全三篇を収録。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP