縁結びカツサンド
うらら商店街に佇む、昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」。あんぱん、クリームパン、チョココロネ。気取っていない顔が並んでいて、見ているだけでほっとするような、そんなお店。一家で経営してきたコテンの未来を背負うのは、悩める三代目・和久。商店街が寂れる中で、コテンを継ぐべきか。「自分のパン」を見つけないといけないのではないか。創業者のじいちゃんが亡くなって、「コテン」の由来もわからない。日々迷いながらパン生地をこねる和久のもとには、いろんなものを抱えたお客たちがやってくる。人の悩みに寄り添うパンを焼こうと奮闘する和久が、やがて見つけた答えとはー