惣菜と珈琲のお店「Δ」を営むヒロは、晴太、中学三年生の蒼と、きょうだい三人だけで暮らしていた。ある日、蒼は卒業したら家を出ると言い始める。ヒロは激しく反発してしまうのだが、三人は複雑な事情を抱えていたー。第11回ポプラ社小説新人賞受賞作。