貸し物屋お庸
大工の娘・庸は“棟梁のお嬢さん”だが自分を「おいら」と呼ぶほどの男勝り。不自由ない生活を送っていたが、ある夜、家に賊が押し入ったことで生活が一変する。庸はある決意をして、貸し物屋の若き店主の元を訪れる…。江戸のレンタル業・貸し物屋に持ち込まれる摩訶不思議な注文を解決する庸。江戸を駆ける痛快キャラクター誕生!文庫書き下ろし。
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貸し物屋お庸(娘店主、奔走する)貸し物屋お庸(娘店主、奔走する)
「無いものはない」貸し物屋・湊屋を切り盛りするお庸。男勝りな言葉づかいが玉に疵だが、人情と行動力で、持ち込まれる無理難題を解決する。大店の若旦那が借りに来た三味線の銘器を巡る大騒動「紙三味線」。幼い頃に自分を捨てた母親の代わりを貸して欲しい。そんな頼みにお庸が機転をきかす「貸し母」など、不思議だがほろりとなる書き下ろし四編。 2015/05/01 発売