幕末五七五!
幕末。黒船の来航にざわめく江戸の町に一人の女俳諧師がいた。齢三十にして嫁にも行かず、酒を飲んでは世情を映した狂句ばかりを詠む、自称「小林一茶最後の弟子」-その名は紅林水無月。跳ねっ返りではあるものの、類まれなる語学の才を持つ彼女に目を付けた幕臣たちは、日ノ本の未来を左右するある賭けに出ようとしていた…。文庫書き下ろし。
幕末。黒船の来航にざわめく江戸の町に一人の女俳諧師がいた。齢三十にして嫁にも行かず、酒を飲んでは世情を映した狂句ばかりを詠む、自称「小林一茶最後の弟子」-その名は紅林水無月。跳ねっ返りではあるものの、類まれなる語学の才を持つ彼女に目を付けた幕臣たちは、日ノ本の未来を左右するある賭けに出ようとしていた…。文庫書き下ろし。