小説むすび | 青い鳥、飛んだ

青い鳥、飛んだ

青い鳥、飛んだ

一度でも道を踏み外した者は、決して許されないのか?
万引き犯を死なせたコンビニ店主、万引きで捕まった過去を持ち、生活苦から必死に生きる女性。
各々の人生を通して描かれる苦悩と葛藤、そして再生ーー。

ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』
『夫よ、死んでくれないか』で注目の著者が描く問題作!

大手フランチャイズ加盟のコンビニ店主・柳田克己は、「万引き犯など最低の人間」という信念を持ち、「万引きをさせない」のではなく、決して見逃さず「捕まえる」ことにしていた。
ある日、克己は菓子パンを万引きした男を捕まえようとしたが、もみ合ううちにその男を死亡させてしまう。
そして克己は逮捕され、人生は暗転していく。
一方、児童養護施設で暮らしていた頃に万引きで捕まった過去を持つミチル。
彼女はバイトを掛け持ちしながら必死に一人で生きていたが、コロナ禍の「シーセッション(女性不況)」で仕事を次々に失い、現在は違法メンズエステ店で働いていた。
必死に生きながら、自分の夢の実現を目指す彼女は時折思うことがある。
あの日、捕まっていなければ。
そんな二人が、ある事件を契機に巡り会うことに……。

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