皆川博子長篇推理コレクション1
長崎のおくんち祭で起きた死亡事故と佐世保市内で起きた叔母殺しーー二つの事件を結ぶ意外な展開と、その背後に見える戦時中の強制連行の闇を暴く『虹の悲劇』、深夜の路上で拾った謎の女性をめぐる探索行から明らかになる反戦宗教家の悲劇と陰謀を描く『霧の悲劇』。
「戦争」という、暗く、重い時代を背景とした二つの「悲劇」を、二重殺人、入れ替わった死体、記憶を喪ったまま失踪する女など、ミステリ的要素をふんだんに盛り込んで贈る、傑作長篇推理小説コレクション!
虹の悲劇
霧の悲劇
あとがき
編者解説
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霊媒として祀り上げられた少女を取り巻く人々の狂気の渦ーー著者自身の体験が色濃く反映された神霊サスペンス『巫女の棲む家』、芝居小道具商の歴代当主の失踪、そして歌舞伎俳優の消失に端を発する連続殺人をけれん味たっぷりに描く『妖かし蔵殺人事件』。宗教団体、梨園、まったく異なる世界を舞台に、欲望や情念の渦巻く複雑な人間模様を剔出、ミステリーとして昇華させた傑作二長篇を収録。 巫女の棲む家 妖かし蔵殺人事件 付録1 文庫版解説 解説 司修 絵描きのひとりごと 岡田嘉夫 付録2 インタビュー集 皆川博子になるための135冊 聞き手・小森収 芝居を描くーー旅芝居から田之助、南北まで 聞き手・河出書房新社編集部 あとがき 編者解説 2020/05/26 発売
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極寒の地を襲う死のトリック!(『知床岬殺人事件』)。連続殺人に見え隠れする戦時の闇(『相馬野馬追い殺人事件』)。過去からの断罪。連環する罪業の哀しくも美しい荒野。 2020/06/26 発売