小説むすび | 羅城門の鬼

羅城門の鬼

羅城門の鬼

平安京に都が移り二百年ほどの時が流れた頃。かつては様々な種族が互いに覇権を争ったこの国も、朝廷によってひとつに統一され、藤原氏の摂関政治の下華やかな王朝絵巻がくり広げられていた。しかし、昼の華やかさとは裏腹に、漆黒の闇に沈んだ夜の京を支配していたのは、どこからともなく現われる野盗、妖かし、魑魅魍魎共であった。人々は、いつしか「平安の京には鬼が出る」と囁き、夜の闇を怖れていた。上総の国守源頼光、渡辺綱主従に、帝よりの勅命が下ったのはちょうどそんな頃であった-。朝廷側の尖兵として「鬼」との壮絶な戦いに巻き込まれていく男達の運命を、新鋭が鮮烈に描くファンタジー伝奇ロマン登場。

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