殺人山脈
北アルプス西穂高で警察官が連続して転落死した。共に山に関してはベテランだった。その偶然に不審を感じた捜査一課の白鳥刑事は死んだ警察官の山仲間だった白バイ隊の月村を強引に巻き込んで捜査を始めた。目撃者もいない冬山の事件だけに捜査は難航したが、やがてひとりのアルピニストが線上に浮かんだ。だが、男には鉄壁のアリバイが…。本格山岳ミステリー。
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殺人山脈殺人山脈
北アルプス・西穂高の雪渓で警官の筒井が転落死した。その前1月にも、筒井の先輩で、警視庁きっての山男・大須賀が西穂稜線で転落死していた。警視庁捜査一課刑事の白鳥完市は、一連の二人の死が単なる事故死ではないと直感し、遭難現場の西穂高へ急行した。そこで、白鳥は、死んだ二人の元同僚で白バイ隊の月村修に会う。彼を強引に捜査に加えた。ケンカをしながら、必死で捜査する白鳥らの前に、ぼんやりと一人の男が浮かんできた。本星だ!だが、その男には、鉄壁のアリバイがあった!異色警官コンビの苦闘がはじまる…。冬山完全犯罪トリックの妙!山の魅力を満喫させる手練の筆緻!山岳推理の旗手が書き下ろした会心作! 1988/01/20 発売