小説むすび | 激闘・ジェット空母「大和」(1)

激闘・ジェット空母「大和」(1)

激闘・ジェット空母「大和」(1)

連戦連勝の油断から、ミッドウェー海戦で大惨敗を喫した日本海軍だったが、それを契機に大改造計画を断行していた。新編成の第三艦隊は、旗艦翔鶴、瑞鶴、小型空母龍驤、そしてジェット空母大和の空母四隻を基幹とする世界最強の機動部隊となった。ジェット空母大和とは、戦艦大和の後部46センチ三連装砲塔を撤去して、そこにV字型の飛行甲板を増設した航空戦艦で、当時の超科学大国ドイツから購入した世界初の実用ジェット機W20を搭載していた。ジェット空母大和から勢いよく飛びたったW20の機首と両翼の20ミリ機銃4挺が激しく火を噴き、押しよせてくるアメリカ戦闘機の大群を片っ端から撃ち落としていく。この連合艦隊大改造の仕掛け人は、海軍の至宝といわれた樋端久利雄。彼の天才的な頭脳から生みだされる火花のようなアイデアが次々と実現化されていく。超ベテラン馬場祥弘が新境地に挑む、痛快無比のハイパー・シミュレーション戦記の大傑作、第一弾。

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