小説むすび | 私達、欠魂しました

私達、欠魂しました

私達、欠魂しました

セノレーン王国の第一王子でありながら娼婦を母に持つその出自から正妃に疎まれ、常に命の危機に晒され続けてきたオルトスは、王子として持つべき力を何も与えられず、この先の未来さえ見通しが立たない虚無の象徴であった。国軍に所属する魔術師の少女エリーニは、白昼堂々、王城内で暗殺未遂に遭ったオルトスを庇ったことから、二人揃って“欠魂”してしまう。同時に欠魂した弊害で互いが四歩以上離れると意識を失う事態に陥ったエリーニとオルトスは、行動を共にしつつ魂を修復する方法を模索し始めるが、二人にはそれぞれ胸に秘めた思惑と願いがあったー。

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