里山太平記
『BE-PAL』で連載された自伝小説の書籍化。1970年代の白山連峰を望む里山を舞台に、市街地から転入してきたボクは仲間と共に、ときに競い、ときに協力し合いながら釣りや虫捕りに興じる。そんな子供たちのあくなき探求心と好奇心はなぜか毎回事件を巻き起こしーー?! 今も汽水域を水中散歩する現役「川猿」である著者が、里山遊びを愛する大人と子供に贈る物語です。連載時好評だった挿絵も魅力。
プロローグ
ドウガネ空中戦始末記
名人倒れて、山河荒れ
邪道! かいぼり烈伝
みみずの細道
ネットプレーのウィンブルドン
少年は、竿師を目指す
大屋根シャンツェの笠谷幸生
キャベツ畑でつかまえて
堰堤の黙示録
イッポンシメジで一本(ノックアウト)!
クズ野郎の仕業
溜め池の鵜飼い大作戦
水と闇のバラード
瓢簞池のアナコンダ
ゴリの七・五・三
カレイに乗った少年
獣道クール・ランニング
クヌギ林のシャネル
惜しみなく吸い込み入道は奪ふ
里山太平記外伝
(その1) 普遍の川時間 思索する川猿
(その2) カワウソ物語 彼はきっと見ている
あとがき 野に遊べ、子供たち!!