コードギアス双貌のオズO2(1)
皇暦2017年。仮面の男ゼロが起こした大規模なブリタニアへの反抗作戦『ブラックリベリオン』以降、世界各地では対ブリタニアを掲げたテロが頻発したが、神聖ブリタニア帝国は圧倒的な軍事力をもってそれらを制圧していった。中華連邦で起きた大規模な戦闘『紅巾党の乱』もその一つ。和平交渉のために中華連邦に訪れた第2皇子シュナイゼル・エル・ブリタニアの命を狙って起こされた朱禁城への進攻は、シュナイゼルの護衛を担っていた英雄皇女マリーベル・メル・ブリタニアの率いるグリンダ騎士団によって阻まれた。この戦いは、同じ顔と同じ「オズ」の名前を持つ男女の戦いでもあったが、それは広くは知られていない。二人のオズは双子の兄妹でありながら、それぞれの立場と、譲れない想い故にぶつかり、命を賭けて戦った。それを聖まない二人のオズを知るトト・トンプソンは、自らの命を顧みず二人に忘却のギアスをかける。それから6ヵ月、皇暦2018年。世界は再び大きく動き始めようとしていた。
関連小説
皇暦2018年。仮面の男ゼロ復活を契機に、全世界で再び反ブリタニアの機運が高まった。第88皇女マリーベル・メル・ブリタニアの治めるエリア24-かつてのスペインーでもその動きは同様であったが、そんな最中に彼女はV.V.が差し向けたジェレミア・ゴットバルトの襲撃を受ける。「忘却のギアス」で記憶を失い仮面の騎士ライアーとなっていたオルフェウスとともにジェレミアのギアスキャンセラーを受けたマリーベルは、何故かそれ以降さらなる苛烈な統治をもって反ブリタニア活動にあたるようになる。それに対し、仮面の影響で不完全にギアスの解かれたライアーは、自らの真実の存在を取り戻すため、マリーベルのもとを離れる決意をする。向かうは龍門石窟。彼はそこで、もう一人の自分と相対するー。 2016/05/26 発売