小説むすび | ないものがある世界

ないものがある世界

ないものがある世界

出版社

水声社

発売日

2017年12月22日 発売

「喪失」の陰に覆われた近未来の都会で、「進歩」し続けることに疑いを抱かない世界を憂う“わたし”。人間の原初的なことばや身振りが生き生きと現前する精霊の島から、いのちの根源をたどり直すために旅立つ少年“ノア”。「ない」ことと「ある」ことのはざまで、二人の異なった時空間の物語がパラレルに展開しつつ、いつしか一つの大きな物語として重なり合い、昇華していくー。批評と創作の境界線上で生まれた、父と母と子供たちのための、少し哀しく、希望あふれる未来の寓話。

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