愛情漂流
「冷静と情熱のあいだ」から20年
辻仁成最新作はいまの東京を舞台にした性と愛の物語
子どもが同じ幼稚園に通う二組の夫婦。
パートナーに対するほんの少しの隙間から始まった不倫が、
4人の運命を大きくかえてゆく。
妻を抱かない夫
夫に関心のない妻
娘の友達の母親と関係を持った男
妻子のある男を誘惑した女
漂流する4人の男女、そのたどり着く先は…?
【著者からのコメント】
新刊「愛情漂流」が、ついに、発売されました。
主人公の一人、理沙は幼稚園児の娘の友達のお父さんジュンジュンと恋に落ちます。
ジュンジュンの妻の早希は理沙の夫の芽依汰と組んで家庭の崩壊を阻止しようとします。
「愛情漂流」は二組の夫婦4人の心の交接を、セクシャリティや性愛や憎しみや裏切りなどを通して、現代日本の今を描き切ろうとした野心的な恋愛作品です。
愛情という海原を漂流するこの4人の男女の心の描写だけで書かれた心理劇でもあります。
愛についてもう一度考えながら、このスリリングなドラマにのめり込んでください。