小説むすび | 魔物喰らいの冒険者(1)

魔物喰らいの冒険者(1)

魔物喰らいの冒険者(1)

『状態異常無効化』というユニークスキルしか持たず、戦闘はからきしの三流冒険者ルードは、瘴気で満ちるダンジョンで薬草を採取することで生計を立てていた。ついたあだ名は「瘴気漁り」。冒険者仲間やギルドからそんな蔑称で蔑まれる現状を変えるために、新しい迷宮に挑戦するルード。しかし、同行した冒険者に裏切られ、迷宮の崩落に巻き込まれる。物資も失い、怪我で動けず、目の前にあるのは魔物の肉のみ。魔物食は禁忌とされ、食べれば死ぬか魔物になると言われていたが、極限状態のルードはその肉に手を伸ばしー「う、美味い…ッ!」夢中で肉にかぶりつくルードは、食べるほど力がみなぎってくるばかりか、魔物の「スキル」をも自分のものにしていることに気付くのであった。

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