後宮の死化粧妃 ワケあり妖妃と奇人官吏の暗黒検視事件簿
先帝の死後、斎の後宮では物騒な殺人事件が頻発していた。事件の真相を探るべく、後宮丞の絳は屍をよみがえらせるという妖妃を訪ねる。妖妃の名は綏紫蓮。先帝の娘であり、後宮の死化粧師である。彼女の本領は崩れた屍を復元し、最も美しい姿で葬ることだ。絳は紫蓮に被害者の屍の検視を依頼する。すると事件の裏には絶えず、「男尊女卑」「身分差別」「家庭内暴力」といった不条理な悲劇が存在していた。そして事件を解決していく過程で紫蓮と絳は、宮廷最大の謎である先帝の死の闇に辿り着くのであったー。