時は幕末、精鋭隊異聞。牧之原開拓武士団の悲愁とロマン。これは、15代将軍徳川慶喜の親衛隊として結成された「精鋭隊」を中心とする幕臣たちが、敗残の慶喜に従って駿府へ移住し、雄峰富士の麓の荒蕪未開の台地牧之原に入植する苦難と感動の物語である。