小説むすび | 青春ゲシュタルト崩壊

青春ゲシュタルト崩壊

青春ゲシュタルト崩壊

高2の朝葉は、勉強も部活も要領よくこなす優等生。部員の仲を取りもつ毎日を過ごすうち、本音を飲み込むことに慣れ、自分の意見を見失っていた。そんなある日、朝葉は自分の顔が見えなくなる「青年期失顔症」になってしまう。しかも、それを同級生の聖に知られ…。クールで自分の考えをはっきり言う聖に、周りに合わせて生きている自分は軽蔑されるはず、と身構える朝葉。でも彼は、「疲れたら休んでもいいんじゃねぇの」と言って、朝葉を学校から連れ出してくれた。聖の隣で笑顔を取り戻した朝葉は、自分が本当にやりたいことや好きなことを見つけはじめるー。あの頃、そして今、誰もが感じている痛み。青春の息苦しさにそっと寄り添う、感動の恋愛小説。第5回野いちご大賞大賞受賞作!

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