きみは溶けて、ここにいて
友達をひどく傷つけてしまってから、人と親しくなることを避けていた文子。ある日、クラスの人気者の森田君から呼び出され「もうひとりの俺と、仲良くなってほしいんだ」と言われる。とまどいながらも、過去におった心の傷から生まれたという“はる”と文通をすることに。“はる”は、文子の臆病な心を支え、「そのままでいい」と言ってくれる。優しくてもろい“はる”に惹かれていく文子だけれど、もうすぐ彼が消えてしまうと知って…。「闇を抱えるきみも、光の中にいるきみも、まるごと大切にしたい」奇跡の結末に感動!野いちご大賞特別賞受賞作!