小説むすび | 【POD】落雷

【POD】落雷

【POD】落雷

今日もどこかで稲妻が光り、雷鳴がとどろく。人々はこわごわと空を見上げる。目のくらむような閃光と地響きのような轟音が重なると、この世の終わりがきたかのように身を縮める。しかし、雷雲が通り去ると、何ごともなかったかのように、動き始める。 でも、ちょっと待って下さい。雷と共に誰かが戻ってきているかもしれないのです。注意深く辺りを観察してみましょう。 この本では落雷とともに“戻ってきた”三人の苦悩を描いています。 懸賞小説を送る寸前に心臓発作で逝ってしまった作家志望の若者(懸賞小説)、画期的な麻酔薬の開発目前でセスナ機の墜落で亡くなった大学教授(ぶらんこ)、そして、会社の金を盗んだ濡れ衣を着せられて自殺した会社員(落雷)。 三人三様の物語が展開します。

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