小説むすび | 【POD】光を求めつつ

【POD】光を求めつつ

【POD】光を求めつつ

大正九年、盲学校をつくるという志を胸に、全盲の高橋福治が沖縄の地に降り立った。
 その道のりは決して平坦ではなかった。資金難、無理解、そして戦争ーー幾重もの困難が彼の前に立ちはだかる。それでも高橋は決してあきらめなかった。生徒たちへの深い愛情と、教育への情熱が、彼を支え続けた。
 そんな高橋福治の生き方に心を打たれた石川朝子先生は、盲教育の道へと歩み出す。
 石川先生と、小学三年生の八人の子どもたちとの出会いが、新たな物語を紡いでいく。
 盲教育の難しさ、視覚に障害をもつ子どもたちの驚くべき可能性、そして戦争を通して知る平和の尊さ。
 朝子と八人の子どもたちのまっすぐな言葉と心の交流が、静かに物語を動かしていく。

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