幸せに暮らしてますので放っておいてください!(1)
私、マリアベル・シュミル伯爵令嬢は、「姉のものは自分のもの」という考えの妹のエルベルに、婚約者を奪われ続けていた。ある日、エルベルと私は同時に皇太子妃候補として招待される。その時「皇太子妃に興味はないのか?」と少年に話しかけられ、そこから会話を弾ませる。帰宅後、とある理由で家から追い出され、婚約者にも捨てられてしまった私は、親切な宿屋の人に助けられ、新しい人生を歩もうと決めるのだった。そんな矢先、皇太子殿下が私を皇太子妃に選んだという連絡が実家に届き…。