小説むすび | きらめく波間

きらめく波間

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居場所のないまま生きていくだけだった歯科衛生士の美波。付き合っていたはずの男が、勤め先の後輩と結婚するという。むしゃくしゃした気分のまま風に煽られるように町はずれの赤ちょうちんにたどりつくと、隣り合わせた西という男のボートレースの話に興味を引かれ、その店に足繋く通うようになる。西との出会いは、沈めたはずの記憶を呼び起こし、誰も愛せない彼女の深い場所に沈んでいくきっかけとなるが…。寄る辺ない女性の想いが、男の人生の時計を大きく動かしだす!

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