加賀乙彦長篇小説全集 第十八巻 雲の都5 鎮魂の海
一九九五年一月、小暮悠太は震災で混乱を極める神戸へ、精神科医として救援に駆けつける。その二カ月後、息子の悠助が地下鉄サリン事件に巻き込まれ、悠助のピアニストとしての将来に暗雲が立ちこめていくー。二十一世紀を迎え、周囲の人間が次々と鬼籍に入っていく中、悠太は妻の千束とともに次世代に未来を託しながら、自分たちが生きてきた七十年余の時代を振り返る…。『永遠の都』に続く自伝的大河小説、ついに大団円。毎日新聞出版文化賞企画特別賞。
一九九五年一月、小暮悠太は震災で混乱を極める神戸へ、精神科医として救援に駆けつける。その二カ月後、息子の悠助が地下鉄サリン事件に巻き込まれ、悠助のピアニストとしての将来に暗雲が立ちこめていくー。二十一世紀を迎え、周囲の人間が次々と鬼籍に入っていく中、悠太は妻の千束とともに次世代に未来を託しながら、自分たちが生きてきた七十年余の時代を振り返る…。『永遠の都』に続く自伝的大河小説、ついに大団円。毎日新聞出版文化賞企画特別賞。