終戦前後、満州の最前線に駐屯した一大隊がどのように行軍し、ソ連の捕虜となったのかを一兵卒の目から描いた小説である。平和な日常に生きている私たちは、戦争がどれほど過酷で惨いものかを実感する機会はほとんどない。