小説むすび | 謎の東丹国使

謎の東丹国使

謎の東丹国使

出版社

鳥影社

発売日

2021年11月25日 発売

日本国へ契丹人が攻め寄せてくる!
東丹国使船に乗って来た渤海国の妃の茉莉花が、契丹来寇の緊急事態を告げて来た。
醍醐天皇の朝廷は右大臣忠平が専横を振るい、相次ぐ疫病や道真の怨霊に苦しんでいた。
茉莉花を助ける将門と純友。
日本は果たして、契丹の侵入から逃れられるだろうか?

窓から見下ろす城内の街路で、勝ち誇った契丹兵が暴虐の限りを尽くしていた。血に飢えた兵士が若い女を捕まえ、彼女が抱いていた赤ん坊を路上へ激しく叩きつけた。赤子のけたたましい泣き声に女の悲痛な叫び声が重なる……。茉莉花の瞼にあの時の光景がまざまざと甦ってきた。私は日本国の施政者へ契丹来寇の情報を伝えなければならない。
渤海国の悲劇はこの国でも、他人ごとではないのだ。
謎の東丹国使   
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