小説むすび | 木山千景ノ怪顧録

木山千景ノ怪顧録

木山千景ノ怪顧録

「手駒がほしいのでしょう?私なら貴方の役に立つ筈だ。」

怪異をもたらす存在として、死後も恐れられた男・木山千景(きやまちかげ)。
生前の木山は魂の色が視える才能あふれる見鬼でありながら、ひどく病弱だった。少しでも生き永らえるため妖術にすがる木山は、人と怪異の仲立ちを生業とする一族の当主・帯刀燈(たてわきあかり)に弟子入りし、教えを乞う。
顔食みの面、襲いかかる生人形、晩夏の町に現れた雪女…帯刀の元には数々の悍ましい怪奇事件が舞い込んできた。
後世に悪名を轟かせる男の苦悩と葛藤の日々を描いた怪異譚。

『夜行堂奇譚』が贈る、もうひとつの執念の物語。
装画:立藤 灯
序/七織/雨塚/屍愛/解夏/不坑/番外編・花火

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