八八自衛艦隊[2]
クーデターで台湾に誕生した中華連邦は、その存在を確固とすべく、積極防衛と称して南シナ海やフィリピン北部へ侵攻した。中国製主力兵器の前に、フィリピン軍とベトナム軍は一蹴され、先島諸島にも危機が迫る。さらに増長する中華連邦は、その裏で驚愕の作戦を進めていた。日本の首都・東京空襲である。海自の八八艦隊と空自のF-35B艦載機隊は、北上する中華連邦・空母機動部隊の防壁になりうるのか!?権力欲と復讐、力を行使したいという人間の欲求が歴史を歪ませ、混沌に巻き込まれた男と女の苦悩が、悲鳴と絶叫となって空に、海に響くー。
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令和も十年以上が過ぎたころ、世界は大きく変貌していた。アメリカの財政難と米中緊張緩和は在日米軍の段階的縮小を招き、ついに日米同盟は解消された。日本は新たな国家像を模索していくなか、東アジアが激震する。台湾でクーデターが勃発し、その首謀者が引き込む格好で、新たに樹立された中華連邦なる組織に、中国軍の精鋭が組み込まれた。中華連邦は自らの地位確立と安定確保を目的として、日本やフィリピンへ触手を伸ばす。世界のパワー・バランスが崩れ、東アジアに戦火があがる。日本は、空母型護衛艦八隻、イージス護衛艦八隻から成る令和の八八艦隊を発足し、この危機に立ち向かうのだが…。 2020/02/18 発売
海自の八八艦隊と空自のF-35B艦載機隊によって、日本は中華連邦の東京空襲を防いだ。しかし混沌とする台湾をめぐり、米中が動きを見せる。台湾上陸作戦だった。核戦争や第三次世界大戦にもつながりかねない米中対立を避けるため、日本はついに戦後の平和国家を否定する苦渋の決断に至る。自国の安全と東アジアの恒久平和に向け、陸海空自衛隊が総力を挙げて台湾方面へ南下、中華連邦軍に最終決戦を挑むのだった。日本は、はたして台湾を正常化させ、米中冷戦を回避することができるのか!?そして日米中の思惑が交錯するなか、核ミサイルを搭載した中華連邦の戦略型原潜が行方をくらます! 2020/11/17 発売