米海軍崩壊【1】逆襲の真珠湾攻撃!
日米開戦と同時の「真珠湾奇襲」は山口多聞の献策により中止された──。開戦から2ヵ月後に生起した「ラバウル沖海戦」で連合艦隊は大勝し、敵将・キンメルを更迭に追い込む。が、新たに太平洋艦隊司令長官に就任したニミッツ大将の艦隊運用術に翻弄されて、連合艦隊はミッドウェイ戦、ガ島戦で煮え湯を飲まされ後退を余儀なくされる。
そしてニミッツは、ギルバート諸島の奪還に成功し、次なる標的をマーシャル諸島に据えた。だれもが“次はマーシャル沖で空母決戦が生起する!”と考えていたが、マーシャル攻略に備えて真珠湾に集結した米空母10隻を、山口や情報参謀の中島親孝は決して見逃さなかった!