小説むすび | マヤの赤い月

マヤの赤い月

マヤの赤い月

出版社

遠見書房

発売日

2025年12月1日 発売

主人公亮介は,一九八〇年代,内戦下のグアテマラ,サンティアゴ・アティトランでマヤ先住民とともに暮らしていた。トルティーヤの香り,トウモロコシの収穫祭,呪術師による聖なる儀式,そして美しい山並みと湖。しかし虐げられ続けたマヤ人たちは武装蜂起を余儀なくされ,さらに土地を追われてゆく。
日本に戻った亮介は医師となり,幸せな結婚生活を送ったはずだったが……。妻の遺した言葉をきっかけに,亮介はひとりグアテマラを訪れ,思い出の地を辿る。

医療人類学に功績のある精神科医による哀惜と鎮魂の物語。
第一章 オロリウキ(聖母の種子)
第二章 テオナナカトル(神の肉)
第三章 死者の花(キダチチョウセンアサガオ)

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