銀閣寺道
古き良きあの頃の京都へーー
自立を目指す一人の青年の物語。
人々との交流をとおして変化していく心を瑞々しい筆致で描く。
一 銀閣寺道 白川女と二人暮らし
(一)五十年前の記憶
(二)故郷を発って京都へ
(三)日々の暮らし
(四)白川女
(五)暗転
(六)幽霊
(七)白川女との再会
二 新京極 人形のあやべ
(一)人形屋で働く
(二)父と娘
(三)黄色の花と和紙作りの里
(四)心、揺さぶる
(五)東京へ
(六)京都から綾部、そして城崎温泉へ
三 京都下鴨 それぞれの物語
(一)六十五歳の同窓会
(二)その子のこと
(三)夢の中
(四)退職記念講演会場で