後宮花箋の刺客妃
大国・螺淵の安寧のために手を汚す。それが、一鈴の仕事だ。幼い頃に組織に拾われ、刺客として生きる彼女の標的は、先帝の父を殺して即位した現皇帝・廉龍。美しくも残酷と恐れられるその身に近づくため、下級妃として後宮に潜入する。だが、つい帝の虎を狙う賊を瞬殺してしまい、最上級妃である“皇貴妃”に召し抱えられてしまった!?隙をうかがうも、腹の底が見えない廉龍からの関心(監視?)はいたずらに増すばかり。その上、染みついた悪事への嗅覚と勘で、宮内に渦巻く問題を次々と解決に導いてしまい…?悪意には強く、善意にはめっぽう弱い少女が、帝の命を狙うほどに周囲から信頼を勝ち取ってゆく、後宮奮闘記!特別書き下ろし番外編&巻末おまけ設定集を収録!
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“鈴の音”で倒れた刺客・一鈴は、暗殺対象である帝・廉龍の前で目覚めた。彼に助けられ、三日三晩眠っていたらしい。残酷な凍王として恐れられる彼がなぜ自分の介抱を…?使命と疑問の間で揺れるなか、死者を弔う深浄天祭を前に不穏な事件が次々と発生!何者かの手で香料が抜かれた粽子の謎に、永命殿の法具の盗難事件。更には、淑妃・明明が下賜される先が邪悪な豪商と判明する。雨涵らの期待を受けて、仕方なく問題解決へと動く中、廉龍の驚くべき行動を目の当たりにしてしまいー「陛下、貴方は何者ですか?」悪意には強く、善意にはめっぽう弱い。暗殺者少女が、その嗅覚で謎を解く!後宮奮闘記、第2巻!特別書き下ろし番外編&巻末おまけ螺淵人物覚書を収録! 2023/12/20 発売