異伝 淡海乃海〜羽林、乱世を翔る〜四(4)
1561年、桶狭間で華々しい勝利を飾った織田が松平と同盟を結んだ年。一色・六角連合を相手取った信長の美濃攻めが遂に始まり、彼の上洛を画策する基綱は東海道の動きを注視していた。だが、その一方で京を取り囲む情勢が風雲急を告げる!三好と足利の和解によって平和が訪れるはずが、流れる噂は不穏な話ばかり。幕府は戦支度を整えており、しかも三好家重臣に毒殺の疑惑が!?このままでは京をめぐって大乱が起こりかねない。朝廷を戦火から守るため、基綱の知略が試される!大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の異伝、第4弾!
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1550年、足利将軍家が三好家に追放され、室町幕府の崩壊が始まった歴史的な年。近江にある小領地・朽木の次期当主・竹若丸(2歳)には領地を豊かにし民を笑顔にする夢があった。実は歴史好きな現代日本人の生まれ変わりである彼にはそのための知識もある。だが、父晴綱の戦死によってその願いは脆くも崩れ去る。次期当主の座も住まいも剥奪され、公家へと養子に出されたからだ。生きる意味を失った諦念の中、彼に怖いものなどない。大家に啖呵を切り、関白の懐刀として名を轟かせていく。その折、竹若丸はとある男と出会う。-天下人も夢半ばで散った武将、織田信長。この邂逅が新たな天下布武を作り出す。最強の武将と異端の軍師の誕生の瞬間を刮目せよ!大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の異伝、開幕!!書き下ろし外伝×2本収録! 2020/07/10 発売
1559年。上杉家が2度目の上洛を果たした年。公家へと養子に出された元武家の後継・基綱は、新たな夢に向かって走り出していた。一度は諦めた天下布武の大願だったが、尾張の領主・織田信長と出会ったことで昂る気持ちを再燃させる。関白の懐刀として力を振るう一方、故郷の朽木へ献策したり、六角と浅井の戦いに視察へ出たりなど、暗躍を続けていた。そして、舞台は歴史の転換点へ。信長が今川家へ挑む桶狭間の戦いが訪れようとしていた。相棒の力を見定めんと、基綱もまた戦場へ足を運ぶ。決して楽ではない戦況を推察する中、勝利の鍵は天気にあり…?大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の異伝、第2弾!書き下ろし外伝×2本収録! 2021/05/20 発売
1560年。織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討ち取った年。信長の戦いを間近で見た基綱は、彼の躍進に向けて影で着々と手を打っていた。しかし将軍・足利義輝は織田の勝利はまぐれだと断じる一方、上杉家に大きな期待を寄せていたため、基綱との意見対立が鮮明に。足利家との関係は過去最悪へと陥る。そんな中、何者かの放った刺客が基綱の邸を襲撃する!婚約者である春齢にも危害が及びかねない状況に、基綱はどう動くか…!?「必ずそなたを守ってみせる」大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の異伝、第3弾!書き下ろし外伝×2本収録! 2022/05/20 発売
1561年夏、ついに三好と六角、畠山が激突した。全体では三好有利なものの、挙兵の隙を窺う幕府や三好長慶の病と懸念材料は山積。基綱は養母・目々典侍の出産準備に追われながらも、膠着する戦況に神経を尖らせていた。その一方で朝廷内では二条や万里小路といった親足利勢力が蠢動を開始。戦の趨勢次第では、近衛と飛鳥井の排除すら画策しているという!このままでは、一手対処を誤ると自分どころか家族の命すら危うい。新たに生まれた義弟や妻の春齢など大切な者たちを守るため、基綱の暗闘は激しさを増していくー!「案ずるな、そなたらには指一本触れさせぬ」大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の異伝、第5弾! 2024/09/20 発売