甲府勤番帖
湯島育ちの御意見無用、主は浮名の二千石と端唄にまでうたわれる江戸きっての蕩児・神保長十郎義久が、荒らくれどもが跋扈する一触即発の危険地帯、幕府天領・甲州へ乗りこんだ。次つぎに起る難問怪事件…。無頼旗本をひこつれて、勤番支配・長十郎の諸刃くずしの剣が舞う。
湯島育ちの御意見無用、主は浮名の二千石と端唄にまでうたわれる江戸きっての蕩児・神保長十郎義久が、荒らくれどもが跋扈する一触即発の危険地帯、幕府天領・甲州へ乗りこんだ。次つぎに起る難問怪事件…。無頼旗本をひこつれて、勤番支配・長十郎の諸刃くずしの剣が舞う。