倦怠すら感じる日常の、男と女のあやふやな関係の隙間にフッと忍び寄る、恐怖の、犯罪の魔手のそれぞれを、的確な砥ぎ澄まされた著者独自の人間観察眼で追いながら、つねに充実のミステリーとして創造しつづける名手・多岐川恭のミステリーランド第4弾。