小説むすび | 夜に哭く風

夜に哭く風

夜に哭く風

郷里の街で婦女暴行をやらかした中川は、流れ流れて都会の片隅でバーテンの職に就いた。たまたま店に遊びに来た人妻の和歌が、そんな中川に色目をつかう。亭主だけではもの足りない和歌は若い男の肉体に溺れ、中川も彼女の成熟した肢体と、そのつど渡してくれる小遣い目当てに爛れた関係を繰り返す。しかし些細な諍いから中川は殺意を覚え気がついた時は和歌の首を。犯罪小説の鬼才が放つオリジナル傑作。

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