小説むすび | 白銀の暗黒

白銀の暗黒

白銀の暗黒

道原は、部下の伏見刑事の耳に口を近づけた。「テントの中で死んでいた男が、このナイフでザイルを切ったとしたら、どうだろう?」「殺人ですか?」伏見は屏風岩を振り仰いだ。北アルプスの屏風岩で二人の登山者が死亡した。しかし、その死因は不可解で謎に満ちていた。事故か、殺人か。現場に急行した刑事たちがそこに見たものは。(「白銀の暗黒」)など、道原伝吉の名推理が冴える六つの事件簿。

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