今甦る幻の傑作ギャンブル小説、ついに復刊。76年、東京スポーツに連載中に異常な人気を博した競馬記者の極道ギャンブル人生を活写した傑作小説。
落ちぶれて、二百円券一枚握りしめ競馬場の金網にぶら下がって大声出していたって、それも一生じゃねえかー天国か地獄かという勝負を仕掛けた松崎の前を、十九頭の馬が疾駆して行く。東洋スポーツの競馬担当記者・松崎は、博奕三昧の日々を送っていた。ホンビキ、麻雀、チンチロリンと身を焦がす勝負にささくれては三人の女の所を泊り歩く…。凄まじいまでの賭博シーンが伝説となった傑作、遂に文庫化。 1996/12/15 発売