小説むすび | 老中斬り

老中斬り

老中斬り

出版社

飛天出版

発売日

1995年11月6日 発売

蛇目孫四郎は傭主の中野石翁に呼ばれ、書院に入ってゆくと、奉行所の与力に引き合された。与力は昨夜、孫四郎が夜盗を斬り伏せた手並から近頃江戸市中を荒し回わる夜盗の始末を頼みに来たのだった。渋々承諾した彼は夜更けの街で自分と同じ奉行所の手形を持ち、夜盗狩りを請負った浪人と出合って…。夜盗と浪人の両者の始末を狙う公儀に、孫四郎の醒めた炎がくすぶり出した。

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