小説むすび | 元の黙阿弥

元の黙阿弥

元の黙阿弥

朗々とした五代目海老蔵の声が耳に蘇る。役者の無理難題に応え、お客の誹謗中傷に耐え、座元の海千山千に弄ばれ、お上の無理無体に憤りながらも、六分の矜持と四分の熱を焔に、立作者・河竹新七は黙々と新作を世に送り出す。願うはただ一つ、「通じよ!」幕末明治の激動期、歌舞伎界を支え続けた“我国のシェークスピア”(坪内逍遙曰く)河竹黙阿弥の天晴な作者人生を描く!

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