ストーリービルダーズ
人類は『すあま』と呼ぶ高度AIに世界の管理を任せていた。その『すあま』がシミュレーション演算を繰り返して導いた結論は、「人類を滅ぼすことが世界の滅亡を回避する唯一の手段である」というものだった。人類は、『すあま』率いる無数の機械兵によって滅亡寸前にまで追い込まれた。それから50年が経過した。生き残った人々が新たな社会を作り始めている中で、少女ライナは親の形見である軍用ライフルを手に、町から町へと移動する隊商の護衛をしていた。そんな彼女の前に現れたトンボ型の機械兵。それは人間の生存を確認した『すあま』が人類を根絶するために放った切札だった。彼女は、仲間を得ながら、次々と襲い来る機械兵と戦い、『すあま』の本体が存在する中心領域へと向かう。彼女の旅の結末は、読者の選択によって変わる。