小説むすび | 【POD】「 アンチ・アンチエイジング 」

【POD】「 アンチ・アンチエイジング 」

【POD】「 アンチ・アンチエイジング 」

若く見られたいという気持ち



毎日テレビCMで、これでもかと流れるアンチエイジングの化粧品、サプリメント。



これらを買って少し若返った気がするのだろう。若く見えること自体が悪いことではない。



だが、実際にはむしろ老化を気にしているのではないか。



水原薫は68歳でウェイトレスをしている。一人暮らしなので生活もある。とくに、美容やスタイルに気を付けてはいない。かたや、遠藤美佐子や高橋早苗は専業主婦でダイエットやアンチエイジングにいっしょうけんめいだ。熱海で仲居をしていた加代姉さんは最年長だが健康で病院通いもしていない。若く見せようとする彼女らに辛らつだ。



だが、そんな日に事件が起きる。いつか誰しも年をとり衰える。それを受け入れ、自分の心に等身大の鏡をもち、自分を認める生き方をしたい。それは若い人たちも同じではないだろうか。

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