この本の主人公織田大介は、法律学究で、少林寺拳法の達人である。彼は「法の死角にこそ、弱者を救う道がある」と考える。彼の奇略は、六法全書の中にひそむブラックホールに仕掛けられる。そして弱者の立場を見事に逆転させる。現代版〈仕掛人〉の誕生である。